2012年8月30日木曜日

Schoolly D/How a Black Man Feels

1991 PA

最初のギャングスタラッパーと言われるSchoolly Dの5枚目のアルバム。プロデュースはSchoolly DとKRS-One。全編ファンクネタ満載のアルバムで、ビデオもあるシングルの3.King Of New York、陽気なレゲエの4.Original Gangster、Pファンクネタと思われる6.Where'd You Get That Funk From、地味渋いファンク8.Just Another Killer。小細工無しのファンキーなビートにSchoolly Dの男臭いラップが見事にハマってます。オールドファンならずとも聴いて損は無いかと。


2012年8月29日水曜日

Pastor Troy/Universal Soldier

2002 GA

Pastor Troyの02年リリース、コンピ等を含めると6枚目のアルバム。プロデュースにTimbaland、Lil Jon、Jazze Pha等を擁してPastor Troy最大のヒットを放ってます。Bun Bをフィーチュアしてクレジットは無いがフックでPimp Cの声も聴ける4.If I Wasn't Rappin'、Lil Jonによるストリングスのループが耳に残るクランクビートの5.Who,What,When,Where、PTにもっともハマるローカルなクランクビートの8.Chug-A-Lug、代表曲の続編12.No Mo Play In GA Pt.2、またLil Jonが相性の良さを見せる13.If They Kill Me、PT最大のヒット曲で名曲の17.Vica Versa。 Timbaプロデュースのヒット曲はイマイチでしょう。厚いクランクビートや哀愁系の重い曲で吠えまくるPTが好きな自分としてはちょっと物足りなかったですね。



Blak Jak/Place Your Bets

2006 GA

Young JeezyやT.Iのヒットでたくさん出てきたTrap系ラッパーの中の一人Blak Jakの今のところ唯一のアルバム。プロデュースにDJ Toomp、Shawty Redd、Don Cannon、Ghost、Mixzoら。流行ってたトラップビートのシングル2.Bobbin My Head、Toompプロデュースの同じくトラップビートの3.How It Goes、Project Patをフィーチュアした名曲4.Ride & Swerve、ソウルフル路線の10.All I Know。トラップ系のハデなビートよりもスナップ風の地味な7.Showbizとかのほうが合ってるんじゃないでしょうか。ラップはわりとしっかりしてますがキャラが弱かったかな、このアルバム以降ぱったり見なくなりました。





2012年8月28日火曜日

Necro/Murder Murder Kill Kill-Double Ep

2012 NY

Necroの2年ぶりの新作。何か意味があるんでしょう5部構成となっています。Kool G RapとのコラボプロジェクトThe Godfathersとしての地味な2.The System、ミドルテンポのビートに荒々しいラップが乗る3.No Concern、バックの女性ボーカルと妖しいビートがハマってる5.Sharon's Fetus、お得意の和風テイスト8.Rabbi Holding Guns、ドラマティックなビートの13.Raw Talent。勢いのあるラップは相変わらずカッコイイです。ただプロダクションはあまり良いとは言えないですね。やや単調で飽きがきやすいです。


2012年8月22日水曜日

Oddisee/People Hear What They See

2012 DC

Diamond Districtでの活動などでお馴染みのOddiseeのソロアルバム。今まで何枚かのインスト作品をリリースしてましたが、一応初のラップ作品ということでこれがデビューアルバムとなるようです。当然全編セルフプロデュース。ラップはどうなのかと思ったら全然カッコ良くて、倍速フローや曲調に合わせた抑揚のあるフローも見事にアルバム一枚聴かせてくれます。オープニングのいかにも幕開けっといった感じの1.Ready To Rock、爽やかなギターを生かした疾走感ある4.Let It Go、Diamond Districtのアルバムにありそうな5.American Greed、ファンキーでメローな6.The Need Superficial、Jazzファンクっぽい10.Set You Free。全体がファンキーかつメローな曲中心で聴きやすい。今年のリリースの中でもかなり上位に来る傑作これは押さえといて間違いないです。



2012年8月21日火曜日

T.I./Trap Muzik

2003 GA

T.I.が大ブレイクしたセカンドアルバム。2000年代のヒップホップクラシックでありますからサウス好きならずとも必聴の一枚。ブルージーなサザンファンクの2.I Can't Quit、同系統の名曲3.Be Easy、Jazze Phaプロデュースのメロウファンク6.Let's Get Away、David Banner印のトラップビート8.Rubber Band Man、 哀愁サザンファンくの10.I Still Luv You、Kanyeプロデュースのスウィートなビートにトークボックスが絡む11.Let Me Tell You Something、トラップビートにBun B、8Ball&MJGをフィーチュアした13.Bezzle、モロにサウスなラスト3曲も最高です。このアルバムでのT.I.のフロウに影響されたトラップ系ラッパーがこの後にポコポコ出てくるようになりましたね、これは文句なしの名盤です。

2012年8月9日木曜日

Self Jupiter/Hard Hat Area

2000-2001 CA

Freestyle FellowshipのSelf Jupiterのソロ。これは再発盤のほうでトラックリストが実際の曲順とはズレてます。Freestyle Fellowshipのメンバーということでラップに関しては申し分ない実力の持ち主。Aceyaloneをフィーチュアした早いテンポの2.4808-4911-A、Meen GreenとSt Mark 9:23をフィーチュアしたやや怪しげな軽いファンクの5.Pro's And Con's、早口にラップするAcid ReignとSelf Jupiterのマイペースなラップの対比が良い6.Misery And Co.、西アングラの代表的なプロデューサーO.D.によるスイングしたビートの7.Don't Try This At Hom、O.D.による変化球的なビートに合わせてSelf Jupiterが変幻自在のラップを聴かせるもの凄い曲の11.It Was On This Night、Beneath The Surfaceのコンピにも収録されてたソウルフルな代表曲13.The Sun Took A Day Off And The Moon Stood Still。なぜか話題にあがってこないアルバムなんですけど、間違いなく名盤だと思います。騙されたと思って聴いてみて下さい。




2012年8月5日日曜日

Feva/Pay Da Fee

2012 KS

Kansas CityのラッパーFevaの2枚組アルバム。新譜ながらG-Rapファンのツボを突くメローチューン満載の傑作。ゆるーいメローの4.Spend Wit Me、5.My Life、90年代のローカル作品のような6.Hustle、J.StalinとFed-XをフィーチュアしたSadeネタっぽいムーディな7.Reach、メローファンクの8.Dub Love、ミッドウエスト産らしい怪しげな10.Go Hardとこんな調子で良曲が続きます。良いのはメロー系だけやなくて、爽快なファンクやハイフィーっぽいのもあって2枚組ながらとうして聴ける。とりあえずG-Rapファンは絶対に買いの一枚。Fevaのフニャフニャしたラップも何気に味があって好きです。




2012年8月4日土曜日

Beanie Sigel/The B Coming

2005 PA

Beanieが2005年にリリースした3枚目のアルバム。ソウルネタ中心のメローでファンキーなプロダクションが際立った内容で、初っ端なの女性ボーカルをフィーチュアしたメローな1.Feel It In The Airからその辺の良さは出てると思います。Beanieのコクのあるラップはたまらなくカッコ良いですし、Freeway、Young Chris、Peedi Peedi等のStete Property仲間も印象的なラップかましてます。身内以外のゲストだとRedmanがファンキーな3.One Shot Deal、Bun Bとのソウルフルな6.Purple Rain、とGrand PubaとSadat Xをフィーチュアした9.Bread & Butter、これが特に好きでSadat Xのラップがカッコイイんすよ。相当良いアルバムなんで聴いたことない人は是非。

2012年8月3日金曜日

Aesop Rock/Skelethon

2012 NY

Aesop Rock5年振りの新作。結構売れてるらしいですね。先行シングルはギターを使ったロックな2.ZZZ Top、タイトなドラムとラップが聴ける4.Zero Dark Thirty。全曲セルフプロデュースで、ギターやドラムの生音を生かしたバンドっぽい曲から暗めな曲まで、決して幅広いプロダクションとは言えませんが質の高い曲が結構あります。Aesopのラップも変わらずのカッコ良さで過去作を含め最近良く聴いてて。今年はアンダーグラウンドヒップホップの良作が多いような気がしますねー当たり年かな。





2012年8月2日木曜日

Illogic/Unforeseen Shadows

1999-2000 OH

オハイオで活動するBlueprint周辺のクルーの一人Illogicのデビュー作。スムーズでテクニカルなラップとリリシストとしても評価されているMCだけあってラップが聴きどころ。全編を手掛けるBlueprintのプロダクションも見事で、女性MCのLionessをフィーチュアしたファンキーな5.Blaow!、Blueprintがラップでも参加した軽いギターのループがキレイな7.Favorite Things、ジワジワと盛り上がっていくビートの8.Check It Out、情緒あるビートの13.Hate In Puddle、ドープなビートと畳み掛けるようなラップがカッコイイ15.Tale Of A Griot。とにかく良いラップとトラックが揃ってるアングラ名盤です。

Prodigy/H.N.I.C 3

2012 NY

Mobb DeepのProdigyのソロ新作。通常版とデラックス版とありますが、On NoやAlchemistプロデュースのボーナストラックが良いデキなので買うならデラックス版を。ProdigyのGなラップに合わせたNYハードコアなビートがカッコイイAlchemist、Ty Fyffe、Oh Noの曲はなかなか良いかな。Wiz Khalifa向けのポップなビートの5.Co-Pilot、Young Lプロデュースの7.Make It Hot、8.Get Money、Sid Romasによる渋いビートにHavocをフィーチュアした11.Who You Bullshittinなどまあ聴きどころが無いわけではないですが、全体的にいま一歩という感じがします。音もラフというか、雑というかミックステープみたいな音質なのもね。同タイトルのミックステープありますんでそっちを聴いたほうが良いです。