2012年9月30日日曜日

2 Pac/All Eyez On Me

1996 CA

元Digital Undergroundで、ウエストコーストギャングスタラップのカリスマ2PacのDeath Row移籍作にして生前最後のアルバム。4枚目のアルバムで、Hip Hop初の2枚組アルバムとしても知られてますね。プロデュースにDaz、Johnny J、Dr.Dre、DJ Quik、Mike Mosley、Rick Rock、Doug Rasheed、QD3など。ベイエリアオールスターなゲストにさりげなくMethod Man、Redmanがいる。ドラマチックな哀愁ギャングスタラップをやれば2Pacの右に出る人はいないのに、元々は全然Gangstaな人じゃないという。俳優をやってたしこの悪っぷりも全部演技だったんでしょうか、ラップスキルというより感情に訴える力強いラップがキモですね。死後も多くの2Pacフォロワー、モノマネラッパーが出てます。

Disc1
1.Ambitionz Az A Ridah



2.All About U



10.Only God Can Judge Me



13.I Ain't Mad At Cha



Disc2
6.Thug Passion



7.Picture Me Rollin'



9.Ratha Be Ya Nigga



2012年9月28日金曜日

Mase/Harlem World

1997 NY

Bad BoyからデビューしたMaseのファースト。Big LやCam'ronを擁したハーレムのラップグループChildren of the Cornのメンバーでしたね。Bad BoyらしいポップなプロダクションにMaseのヤワでメロディアスなフロー、Maseフォロワーみたいなラッパーは後々いっぱい出てきます。この手のラップスタイルは元を辿ればSlick RickやToo Shortなんでしょうけど。アルバムはかなり完成度高い名盤だと思いますNeptunesのシングルとか今聴いてもカッコイイし。

3.Take What's Yours



6.Lookin' At Me



11.Niggaz Wanna Act



16.24 Hrs to Live



2012年9月27日木曜日

E-40/Federal

1993 CA

ソロでのEP、The Clickでのアルバムを経てリリースされたE-40のファーストアルバム。再発盤はジャケ違いで、収録曲も少ないのでファンはオリジナル版をゲットしましょう。プロダクションはStudio Ton、チープなファンクビートが味わい深いですね。E-40のフロウはこの時点で個性的すぎです。

1.Drought Season



2.Rat Heads



5.Hide N Sheek



6.Carlos Rossi



2012年9月25日火曜日

K-Rino/Book Number 7

2007 TX

今日はSPCのボスK-Rinoの新作が出てますね。これは2007年リリースの10枚目くらいのアルバム。いつもながらのダークでハードコアな世界観は変わらず、ラップ力で勝負って感じの内容かなり良いアルバムです。

1.Book Number 7 Intro



2.Raised In The Dead End



11.Overkill



15.Imagination



2012年9月23日日曜日

Homeboy Sandman/Subject:Matter

2012 NY

Stones Throwからリリースしたフルアルバムも好調なHomeboy SandmanのEP。テクニカルで人間味というか温もりのあるラップスタイルが素晴らしいです。アルバムのプロダクションもStones Throwなだけあって質が高い。

1.Miracle
サイケでカラフルなビート。繰り返し聴いてるとHomeboy Sandmanのラップに引きこまれます。


2.Mine All Mine
ファンキーなビートが◎。



2012年9月21日金曜日

Ja Rule/Venni Vetti Vecci

1999 NY

今さら誰も話題にしない(されない)Ja Ruleのファースト。Mic GeronimoやJay-Zの曲での客演で人気を得た後、Def Jamから鳴り物入のデビューで大ヒットを飛ばして一気にスターの仲間入り。ダミ声でのメロディアスなフローが売りで、これ以降R&B路線で売れ続けますが50centのビーフ等の後に失速していきましたね。ファーストは後のアルバムと違ってR&B路線に媚びてないハードコアな内容で、Ja Ruleの良さが最も良く出た傑作。"えっ?Ja Rule笑"とか言わないで聴いて欲しいです。アルバムのプロダクションはほぼIrv Gotti&Lil Rob。

3.World Most Dangerous
Nemesis(テキサスのあのグループじゃないです)をフィーチュアした渋い哀愁ファンク。Ja Ruleの濃い声質に合ってますね、Nemesisもハードコアでカッコイイです。


5.Holla Holla
シングルカットされたクラブバンガー。やっぱバウンスビートとは合ますフックがキャッチー。

10.Story To Tell
ストリート感あるシリアスなビートに、歯切れの良いフローと中盤の一押し。

20.The Murderers
Black ChildとTha Murderをフィーチュア。なかなか熱いマイクリレー。


2012年9月20日木曜日

MA DOOM/Son Of Yvonne

2012 NY

Juice Crewの一員だったベテランMasta Aceと仮面男MF Doomのコラボアルバム。コラボといってもMF Doomはラップでの参加は1曲のみ。ビートはすべてDoomですが、インストアルバム"Special Herbs"シリーズですべて既発のビートにMasta Aceがラップを乗っけたアルバムのようです。DoomファンよりMasta Aceファン向けなアルバムかな。

7.Crush Hour
カラッとしたスムーズなビート、Masta Aceのラップも揚々としてますね。

8.Think I Am
Big Daddy KaneとMFがラップで参加。BDKは昔みたいなファストフロウではないけれど貫禄のラップをかましてます。ソウルフルで籠ったビートもかなり好みです。

9.Fresh Fest
一発で耳に残るメロディーが印象的。フックのヴォーカルもハマり具合が絶妙。

11.Slow Down
タイトルどおりビートが少しスローテンポになっていくような、不思議な感覚です。

 

2012年9月18日火曜日

Nas/Life Is Good

2012 NY

前評判の高さから期待してたNasの新作。プロデュースはNo.ID、Salaam Remi、Justice League、Rodney"Darkchild"Jerkins、Swizz Beatz、Buckwild、Da Internz、Heavy D等。Large Proffesorをフィーチュアした(ラップでの参加じゃないのが残念)2.Loco-Motive、Rick Rossとの掛け合いがカッコイイ4.Accident Murderers、ソウルフルなビートのシングル5.Daughters、Mary Jとの6.Reach Out、SwizzっぽいけどSalaam Remi、Heavy D、Da Internzが手掛けたSuper Catネタの11.The Don、デラックス版のボートラになってしまっている15.Nasty、16.Black Bondもイイ曲。デラックス版のボートラが良いので買うならそっちがオススメ。今っぽさはありますが、No.IDによるソウルフルなビートが多いので、新譜から遠ざかっていた90年代ファンもピンと来るところがあるかと思います。Nasのラップは相変わらずキレが良くて文句なしにカッコイイ。


2012年9月16日日曜日

Waka Flocka Flame/Salute Me Or Shoot Me 4

2012 GA

Waka Flockaの新作テープ。プロデュースはSouthside、Envy、London On The Track、Terry On Da Beat、G Luck & Boom、Kaleonら。毎度ながら金太郎飴状態のサウンドにWakaの暑苦しいラップとなんの捻りもないけどこれが聴きたいんですよ。ハードコアな8.Randy Savage、Yo GottiとD-Boをフィーチュアしたキャッチーな9.Money Pile、これも超ハードコアなTraeをフィーチュアした12.I Got Em、Chief Keefも参加してる14.Murda。今年リリースされたアルバムとは違いミックステープ仕様のロウな曲が中心で最高です。

2012年9月8日土曜日

Master P/Ghetto D

1997 LA

Master Pが97年にリリースした6枚目。No Limitが売れ出した頃で超ヒットを飛ばしたアルバムとして有名ですね。プロデューサーにDJ Darrel(Daryl)、K-Louなんかも参加してて若干のベイエリア色が残ってます。Eric B&RakimネタでC-Murder、Silkとマイクを回す1.Ghetto D、これ以降に増えるNo Limit流のダークなバウンスにMystikalのラップが凄い2.Let's Get Em、Pimp Cをフィーチュア、シングルヒットした哀愁曲3.I Miss My Homies、KLCによるウネッたベースラインが強烈なバウンス4.We Riders、Isleyネタのメローな6.Tryin 2 Do Something、オールドスクールネタをファンキーなバウンスに変えたヒット曲12.Make Say Ugh、定番B級ホラー映画ネタの17.Past Da Green、厳ついラップがハマってる18.Come And Get Some、締めに相応しい落ち着いたメロー曲19.Burbons and Lacs。 メロー曲とハードな曲のバランスが良いのと、Master Pのもっさりしたラップも過去最高の存在感を放ってます。Master Pどのアルバムから聴こうかなと迷ったらまずこれからどーでしょうか。10周年記念盤にはボーナスディスク付き。