2012年5月31日木曜日

Madd Currency

2001-2007 CA

Skip DogとLil Jazの二人組Madd Currencyのアルバム再発盤。Skip DogはEZSDのアルバムで有名ですね。プロデュースにあのRick Rock、Mike Mosley、K-Lou、B.C.、T-Royら。いかにもベイ作品といったイナたい曲が続く中で、Rick Rockのハイフィー化する前の重たいファンクが耳に残ります。ラップのハネ具合もイイ1.All I Do、ツバが飛んできそうなGoldieのラップがうっとおしい3.Quit Hatin'、テンポの良いデジタルなファンクにファンキーなラップが絡む9.Thank Ya Slik、重たいウエッサイファンクの14.Dey Ain't Worth ItとRick Rockのビートはどれも高水準。それ以外の曲もベイエリア特有のウエッサイな良曲が多い傑作。ファンキーなラップも聴けば聴くほどハマってきます。

2012年5月30日水曜日

Messy Marv/Disobayish

2004 CA

Messy Marvが2004年にリリースしたアルバム。リリース量が多いのでよく分かりませんが、ソロでの4作目だったと思います。プロデュースにRick Rock、DJ Darryl、Droop-E、Rich The Factor、The Kream Teamと豪華な布陣。哀愁のある軽いビートの4.That's What's Up!はMessyの代表曲で名曲。同系統の軽いバウンス9.Like What!、メロー好きに人気の7.Blades、8.Baby、あのDroop-Eがプロデュースした早回し系の10.Can't Nobody、Rich The Factorによる怪しいビートの13.Until 4:00。結構イイ曲多いですが、傑作と言う程ではないMessyファン向けアルバムって感じですね。Rick Rockの曲も軽めだし。でも4.That's What's Up!はMessyファンやなくても必聴な一曲ですよ。

2012年5月29日火曜日

Lil Wayne/Carter 4

2011 LA

Lil Wayneが去年リリースしたCarterシリーズの四作目。このシリーズでワーストなアルバムなのは間違いないです。プロデュースはWilly Will、Bangledesh、Pollow Da Don、Cool & Dre、Kenoe等。ゲストはDrake、Cory Gunz、Rick Ross、Tech N9ne、Bun B、Busta Rhymes、Nas、Shyne、Jadakissと超豪華。BangledeshプロデュースでA Milliのようなヒットを狙った曲4.6 Foot 7 Footこれをシングルに持ってくるのはどうかなー。Pollow Da Donプロデュースの9.JohnはLex Luger系の突っ込んでくるようなタイプでかなり良い曲ですね。共演のRick Rossが迫力満点すぎてWayneより目立ってるような。これアルバム全編とおしてやっつけ仕事のようなパッとしない曲が続くし、Wayneのラップもあまり冴えてないような気がします。この人もこのまま落ちていくんでしょうか?

2012年5月27日日曜日

Ab-Soul/Control System

2012 CA

Black HippyのAb-Soulがちょっと前にリリースした新作。プロデュースはSounwave、Tae Beast、Dave Free、King Blue、Nez & Rio、Skhye Hutch、Curtiss King、Willie B、Aahyasis、Tommy Blackら。Schoolboy Qの作品とプロデューサー陣が大体同じですね。ゲスト陣はJhene Aiko、Danny Brown、The Chicago Kid、Black Hippyの面々など。曇ったソウルフルなビートの3.Bohemian Grove、Danny Brownをフィーチュアした地味なビートながらスキルの高さが分かる4.Terrorist Threats、Schoolboy Qをフィーチュアした先行で聴けてたミニマルな8.SOPA、Kendrick Lamarが高いスキルを見せる10.ILLuminate、隙間の多いソウルな13.Empathy。作風はKendrick LamarとSchoolboy Qの中間のような感じかなちょっと地味だけど。ここらの作品は西のアングラ好きと、Gな西ものが好きな層と両方にアピールできてますね。

2012年5月25日金曜日

B.O.B/Strange Clouds

2012 GA

B.O.Bのセカンドアルバム前作と同じくヒップホップというよりポップス。プロデュースは自身を除いて、Dr.LukeにMike Will、Frequencyら。ゲストにMorgan Freeman、Taylor Swift、Lil Wayne、Nicki Minaj、T.I、Chris Brown、Trey Songz、Playboy Tre等ポップスターのアルバムらしい面子が参加。Morgan Freemanの参加は謎ですけど、前作同様実力派ながら知名度イマイチなPlayboy Treの名前があるのが嬉しいかな。アルバムタイトル曲の5.Strange Clouds、ラップオンリーの7.Play For Keeps、Nickiをフィーチュアした9.Out Of My Mindがラップ曲としてはなかなか良いのでは。ポップスの6.So Goodや15.Where Are You(B.o.B vs Bobby Ray)はビデオ出てます。この後もTaylorとの曲やポップロックな3.So Hard To Breatheなどビデオリリースできそう。この手のアルバムはやっぱり好みではないんですけど、B.O.Bのラップは好きですね。



文化系のためのヒップホップ入門


去年話題になってた本です。ヒップホップ入門用となってますが、ある程度聴いたことある人やないと読んでてもツマラナイかもしれません。内容的にはヒップホップの聴き方や歴史云々で~他のジャンルの音楽との共通点や違いについて書かれたり~等々で。黒人音楽の歴史部分に関しては専門家だからか、妙に深く掘り下げてますねほんとしつこいぐらいに。結構おもしろいと思うんですが、自分的には立ち読みで充分だったかなーって思います。ヒップホップの良さが分からない人が読む本っていうか、ヒップホップ聴き始めました的な人用ですね。




2012年5月24日木曜日

Chief Keef/Back From The Dead

2012 IL

Chief Keefが今年の頭にリリースしたミックステープ。プロデュースはYoung Chop、ゲストにKing LouieやLil Reese、Soulja Boyら。相変わらず同じようなビートが続きますが、中毒性の高い曲が何曲かあります。Kanyeがリミックス出したことでも話題となった上半期のヒット曲の一つ4.I Don't Like、キャッチーな11.Save That Shit、"3Hunnna"のSoulja Boy入のリミックス。単調なラップや似たようなビートの中に中毒性を感じないとこの辺は聴けませんね。その割にはもの凄い人気ぶり。

2012年5月15日火曜日

Dead Prez/Let's Get Free

2000 NY

M-1とStic Manの二人組Dead Prezが2000年にリリースしたアルバム。00年代のヒップホップクラシックと言われる傑作。勢いのあるビートの2.I'm African、哀愁の3.They School、うねるベースが印象的な代表曲の4.Hip-Hop、軽めのメローソング8.Mind Sex、後半に入ってくるギターがカッコイイ12.Psychology。アルバムとおして楽器の音色を活かしたイイ曲が多い。いい意味で聴き手を選ばないアルバム。



2012年5月13日日曜日

Rick Ross/Rich Forever

2012 FL

今年の頭くらいに出てたRick Rossのテープ。1.Holy Ghostから迫力満点のラップで聴かせてくれますね。初期に比べてラップの魅力が格段にアップしてます。得意のソウルフルな11.Key To The Crib、マイナー作品のようなメローチューンの18.Party Heart、今年を代表する曲19.Stay Schemin。オフィシャルなアルバムも含めてRick Ross作品の中でもっとも充実しているんじゃないでしょうか。

2012年5月11日金曜日

Company Flow/Funcrusher Plus

1997 NY

El-P、Mr.Len、Bigg Jusの三人によるグループCompany Flowのアルバム。90年代ヒップホップクラシック名盤すぎますね。El-Pの重いビートに言葉を敷き詰めていくようなラップが絡んでいく様がカッコイイです。画質悪いですけど2.8 Steps To Perfectionはビデオあります。ドープで怪しげな1.Bad Touch Example、タイトなベースとJ-Tredsのラップの対比が良い3.Collude/Intrude、R.A. the Rugged Manをフィーチュアしたスペーシーなビートながらドラムが太い8.Population Control、これもドラムが強烈な15.The Fire In Which You Burn、フックで一気にファンキーになる展開が見事な16.Krazy Kings。どの曲もドラムが太くてカッコイイし全曲スキップなしで聴けるってとこは言うまでもないですね。聴けば聴くほどハマってきますんで、未聴の方はCannnibal Oxの"Cold Vein"とセットで是非。






2012年5月7日月曜日

Atmosphere/Overcast!

1997 MN

Rhymesayers率いるAtmosphereが97年にリリースしたファーストアルバム。ミッドウエストクラシックとして名高い一枚です。今はAntとSlugの二人組ですが、このときはSpawnというMCもいたようですね。微妙にファンキーな2.Brief Description、深みのあるビートにBeyondをフィーチュアした6.Adjust、琴みたいな音をループした哀愁系の7.Clay、SlugのなめらかでキレのあるラップとSpawnのヌルっとしたラップの掛け合いが聴ける9.Sound Is Vibration、Slugの感情のこもったラップがカッコイイ11.Scapegoat、穏やかなビートでのSpawnのソロ15.Caved In、どっかで聴いたことあるメロディーの16.Cuando Limpia El Humo、これまた深みのある17.The Outernet。全曲を手掛けるAntのビートはシンプルで飾り気のないものだからか、Slugのラップを引き立ててますね。そこが物足りない所でもありますが。