2012年10月27日土曜日

Rick Ross/God Forgives,I Don't

2012 FL

Rick Rossの今年リリースのアルバム。今やすっかり人気者(嫌われ者)の代表になってますね。アルバムのプロダクションは相変わらずソウルフルなビートが多く、それなりに良いという。Jake OneプロデュースでDr.DreとJay-Zという超大物二人をフィーチュアした3.3 Kings、Rick RossのゆったりしたフロウとCool&Dre手掛ける濃厚なソウルネタビートが心地良い4.Ashamed、ドラマチックな曲調のシリーズ第4弾いつまで続けるんでしょうかこれ?5.Maybach Music Ⅳ、Andre3000をフィーチュアした8分越えの大作6.Sixteen、リラックスしたスムーズなビートの7.Amsterdam、ハードな曲を挟んで豪華ゲスト満載の後半はミックステープから収録のボートラ16.Triple Beam Dreamsが良いかな。前半ボチボチ良い曲がありますが、アルバムとおしてスローでメローな曲で統一されすぎている上に曲数多くちょっと眠くなってきます。もう少しラップで畳み掛けるような曲がほしかったなーと。"Rich Forever"のが方が良いですね。


2012年10月23日火曜日

Gucci Mane/Back to the Traphouse

2007 GA

Gucci Maneが07年にリリースした、いちおうオフィシャルなメジャーでのファーストアルバム。プロデューサー陣は馴染みのZaytoven、Cyber Sapp、Reefa、Pollow Da Don、The Beatbanggahz(Shawty Redd)、Nitti等。権利関係の問題だと思いますが、前作収録曲のリミックスになる1.Freaky Gurl Remix、タイトルが変わって新たにThe gameとShawnnaをフィーチュアした5.I Might Beはプロデューサーのクレジットがおかしいですね。煽るようなシンセのループが単調ながらクセになるビートの2.16 Fever、Zaytovenらしい中毒性のあるビートがGucciの気怠いフロウと相性抜群な3.15 Minutes Past The Diamond、Pimp Cのフックがキャッチーなキラキラの4.I Know Why、チープなビートだけど聴けば聴くほどハマっていく7.Bird Flu、ドンドン来るドラムと微妙にダサいウワモノに味がある9.Jump The Line、ハデなビートのクラブバンガ11.Stash House、ミニマルなファンクの14.Ballers。中毒性の高いチープなビートが多いのが初期Gucci作品の特徴ですかね、ラップもそんな感じで。聴けば聴くほどクセになるこのちょっとショボい作りは、ファンならずとも聴いてみる価値はあると思います。


Illogic & Blockhead/Preparing for Capture

2012 OH,NY

オハイオのリリシストIllogicとAesop RockのアルバムでのプロダクションやNinja Tuneからのソロアルバム等のリリースでお馴染みのBlockheadのコラボアルバム。Blockheadの郷愁を感じるプロダクションと Illogicのテクニカルでスムーズなラップの相性は抜群です。イントロからやられる1.Matter of Minutes、ギターのループで渋~く盛り上がる2.Poster Boy、Rob Sonicをフィーチュアした哀愁漂うメロディーの4.Nails、どことなく懐かしさを感じる5.Ego's Orbit、早いテンポの曲も軽く乗りこなす6.Weigh You Down、1分半くらいの短くファンキーな7.Caffein Budget。全曲完成度高いのにフリーダウンロード!ありがたいですね、最近出たパート2と合わせてどうぞ。フルアルバムのほうも楽しみ。

 

2012年10月12日金曜日

Roach Gigz/Bugged Out

2012 CA

SFの若手実力派Roach Gigzのオフィシャルデビューアルバム。何枚か出してるミックステープと路線は同じで、Hyphy以降の無機質なクラブ向けベイサウンドにフリースタイル風なラップが乗っかる仕様。Hyphy以降なベイファンクの1.Bugged Out、Mac DreのThizzle Danceなベースラインの2.Wasabi、ノーフックでフリースタイル風の3.Going Off、2005年頃のHyphy風な音からゴチャゴチャしだしてくる7.One、浮遊感あるウワモノとフックのコーラスが今風な12.OVA。アルバム通してHyphy系の音がメインなのでその手のスタイルが苦手な方は無理でしょうけど、Mac Dreの影響が強めながら独自のスタイルを披露するRoachのラップは一聴の価値ありだと思います。